計数

パーツカウンター

MX-PRC1000A4 / A3

パーツカウンター

撮影した画像をもとに部品数を瞬時に算出する、画像処理ベースの計数装置です。部品を装置内に置くだけでカメラが自動で撮影を行い、独自の画像認識アルゴリズムが解析して部品個数を高速かつ高精度にカウントします。操作はシンプルで、誰でも安定した計数結果を得ることが可能です。金属部品、電子部品、樹脂部品など多種多様な部品に対応し、現場の計数作業・員数管理を効率化します。

  • 員数管理

特徴

カメラによる正確な個数カウント

カメラが撮影した画像を独自の画像認識アルゴリズムが解析し、部品数を高速かつ高精度にカウントします。部品の形状や個体のばらつき(誤差)にも強く、安定したカウントを実現。さらに、部品登録機能を用いることで、検出条件を最適化し、対象物に応じた柔軟な調整が行えます。

パーツカウンターで裸端子の個数をカウントした結果
パーツカウンターでM12六角ナット75個の正確な計数結果を示す画面
パーツカウンターでピン全数127個の正確な個数をカウントした結果画面

リアルタイムに撮影&カウント

ソフトウェアには撮影ボタンやスタートボタンがなく、部品を装置内に置くだけで撮影と解析が自動的に開始されます。
カメラが取得した画像をソフトウェアがリアルタイムで解析し、部品一つ一つを認識。認識された部品の個数が即座に画面に表示されます。煩わしい操作や待ち時間が発生せず、作業者の熟練度に左右されない安定した計数作業を実現。リアルタイム処理により作業の流れを止めることなく、効率的な計数が可能です。

多様な部品に幅広く対応可能

金属部品、電子部品、樹脂部品など、多様な素材・形状の部品をカウントできます。ナット、ワッシャー、ビス、ピン、釘、端子など、幅広い対象物で安定したカウント実績があります。不透明で平面性のある小型部品であれば高精度な計数が可能です。一方、透明体や高さのある立体部品、表裏・向きによって見え方が変わる部品など、画像上で輪郭が安定しない対象物は計数が難しい場合があります。

机上設置が可能な撮影筐体

カメラ・照明を一体化した専用筐体を採用。机上に設置できるサイズと重量で、一般的な作業机の上に設置して使用できます。装置内部で安定した撮像環境が確保されるため、外光や環境変化の影響を受けにくく、常に安定したカウント精度を維持できます。

機能

  • 通常カウント

    トレーに部品(本画像はM3ナット)を入れるだけで自動カウントできる通常状態のパーツカウンター画面

    装置の照明電源を入れてパーツカウントソフトを起動するだけで、すぐに計数が可能です。部品をトレーに入れると自動的に撮影と解析が始まり、設定を行わなくても正確なカウント結果を取得できます。最も基本的で直感的に使える機能です。

  • 累計カウント

    M3六角ナットの複数回の計数結果を合算し、累計数を表示しているパーツカウンターのソフトウェア画面

    通常カウントの状態で「リセット」を行わない限り、続けて計数した数が自動的に累計されていきます。一度にすべてを数えられない大量の部品を、複数回に分けて合計数を求めたい場合に便利です。作業途中でトレーを入れ替えながら総数を把握できるため、在庫確認や袋詰め作業などに活用できます。

  • 目標カウント

    パーツカウンターの目標カウント機能でワッシャーをカウントし、目標数に満たずに残り数量を表示しているソフトウェア画面

    あらかじめ目標数を設定し、その数に達するまでカウントを継続できます。部品が不足している場合は〈残り〇〇〉、目標数に到達すると〈OK〉、過剰だった場合は〈超過〇〇〉と表示されます。作業者は表示を確認しながら、装置内の部品を追加・除去して過不足なく数を揃えることができます。目標数は部品ごとにあらかじめ登録しておくことも、カウント開始時に設定することも可能です。袋詰めや出荷前検品など、必要数ちょうどを求める現場に最適です。

    パーツカウンターの目標カウント機能でワッシャーをカウントし、目標数と一致しOK画面が出たソフトウェア画面
    パーツカウンターの目標カウント機能でワッシャーをカウントし、目標数を超過してしまい超過数量を表示しているソフトウェア画面
  • 部品登録

    パーツカウンターの部品登録画面。部品ごとにサイズや検出条件を設定・保存できる画面。

    部品サイズの許容範囲や目標数を部品名とともに登録できます。本製品は部品登録なしでもカウント可能な設備ですが、部品登録を行うことでサイズの異なる複数部品をひとまとめにカウントしたり、条件を最適化して安定した認識を行うことができます。頻繁に扱う部品を登録しておくと、再設定の手間を省けます。

  • 重なり密集検知

    パーツカウンターの密集・重なり検知機能によって、部品の一部が赤枠で強調され〈計測不可〉と表示されているソフトウェア画面。

    部品同士が大きく重なったり、たくさんの部品が密集したりして、誤差を多く含む場合、ソフトウェアが自動的に検知し、該当部品を赤い輪郭で表示します。画面上には<計数不可>と表示され、正確なカウントが行えない状態であることを知らせます。部品を手でばらけさせて配置を調整し、輪郭が緑または青に変わると、正常にカウントできる状態へと戻すことができます。この機能により、誤カウントを未然に防ぎ、安定した計数精度を維持します。

ソフト・ハードウェア仕様

製品名 パーツカウンター
型番 MX-PRC1000A4 MX-PRC1000A3
標準機能
  • 通常カウント
  • 累計カウント
  • 目標カウント
  • 部品登録
  • 重なり検出
  • 画像保存
  • 履歴一覧
  • Excel出力
  • 言語切替(日本語・英語)
カメラ台数 1台
設置方法 机上設置
電源 AC100~240V 50/60Hz
外形寸法 W 425mm 555mm
D 328mm 441mm
H 785mm 950mm
質量 10.0kg 13.5kg
セット内容 撮影機器本体 1台
トレー 幅:240mm 奥行:177mm 高さ:40mm 幅:360mm 奥行:250mm 高さ:40mm
ソフトウェア 1式
USBライセンスキー 1本

※PCは付属していません。

PC最低動作環境

CPU Intel Core™ i3 以上
OS Windows 10/11 (64ビット)
メモリー 4GB 以上
USBポート 2つ(内USB3.0以上 1つ)

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