
包装・出荷工程において、構成部品や資材の「有無」「位置」「数量」をまとめて判定し、“まちがい”を見つけるAI画像認識ベースの画像検査システムです。箱・トレーといった入れ物の外装に貼り付ける物体や付属させる物体、内容物のチェックに対応。AIにパッケージを構成する物体(製品や資材)を学習させ、あるべき姿として正しいパッケージ状態を登録。登録基準に対して、合否を瞬時に判定します。人による目視チェックでは見落としやすい不適合な状態を安定的に検知し、誤出荷の未然防止と作業効率化に寄与します。
特徴
有無・位置・数量を高速かつ正確に判定
製品本体や部品、シール、ラベル、乾燥剤、添付書類、同梱物等のパッケージを構成する物体が、 「必要なものが存在しているか(有無検査)」 「指定位置にあるか(位置検査)」 「過不足なく揃っているか(数量検査)」 を高速かつ正確に判定できます。
入れ忘れ・貼り忘れ・欠品・過剰投入・配置ズレなど、人手作業で発生するミス(異常)を確実に検出。AI画像認識により、安定した品質検査を実現し、不良状態での出荷を未然に防ぐことができます。






AIによる柔軟な物体認識により多様なパッケージに対応
変形しやすい不定形な物体でもAIが学習により同一物体として認識します。外光や角度の変化にもロバストに対応し、検出精度を維持します。「トレイの固定紐が2本あるか」「宛名ラベルや注意ラベルが貼られているか」など、製品ごとに異なる検査ポイントを柔軟に設定できます。
※AIに物体を学習させる作業は別途有償対応となります。
出荷前の品質保証・トレーサビリティ支援
検査結果や撮影画像を自動保存し、履歴として参照可能です。
出荷前の品質保証はもちろん、クレーム発生時の原因追跡や再発防止にも活用できます。
検査データを品質報告書として出力することで、出荷トレーサビリティと信頼性を強化します。
機能
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正誤判定

カメラ下に検査対象を置くと、自動的に撮影され、登録済みの正しいパッケージ状態と比較し、瞬時に正解/不正解を判定します。正解であれば緑で<OK>表示され、撮影画像上で正しい物体が緑の枠で囲われます。不正解の場合赤で<NG>表示され、正解画像とともに、どこが間違っているか確認できる比較ウィンドウが開きます。赤枠は「必要なものがないこと」、青枠は「誤って含まれた物体」を示します。間違いを修正後に再判定し、OK表示になれば出荷可能とする運用に対応します。


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パッケージ登録

正しいパッケージの状態を登録することができます。カメラの下に置いて判定すると、AIに学習済みの製品や資材等の物体が自動認識されます。認識されたそれぞれの物体について、基準位置とのズレの許容値(位置検査用)を設定できます。許容値を大きく取れば、範囲内に物体があるか否かの有無検査に利用できます。同一物体が複数個所にあるのであれば、その物体は位置毎に設定されることになり、その総数が数量検査の期待数として判定に使用されます。
ソフトウェア仕様
| 製品名 | パッケージチェッカー | |
|---|---|---|
| 型番 | MX-PKC1000 | |
| 標準機能 |
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| セット内容 | カメラ | 1台 |
| カメラスタンド | 1台 ※カスタマイズ可 |
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| ソフトウェア | 1式 | |
| USBライセンスキー | 1本 | |
※PCは付属していません。
PC最低動作環境
| CPU | Intel Core™ i5 以上 |
|---|---|
| OS | Windows 11 (64ビット) |
| メモリー | 8GB 以上 |
| USBポート | 2つ(内USB3.0以上 1つ) |

