トレイの梱包の異常をAIで検出。梱包検査ソフト
半導体などを輸送する際、チップトレイの手作業による梱包ではバンドの適切な本数・位置での締め付けやシリカゲルの挿入忘れなどのミスが発生することがあります。本ソフトウェアは、トレイの梱包状態をカメラで撮影し、AI(物体検出)によって梱包資材(バンド、シリカゲル、インジケーター、ラベル等)の位置や有無、個数を検出することで、適切な梱包が行われているか判定します。これによって、梱包不具合による輸送時の破損トラブルなどを未然に防ぐことができます。
- 業界
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- 半導体
- 製造
- キーワード
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- AI
- インジケーター
- シリカゲル
- チップトレイ
- 梱包
- 物体検出
- 荷崩れ
こんな課題におすすめ
- 間違った梱包がされていないか発見したい
特徴
梱包資材の検出
トレイの梱包資材の種類・位置・個数を検出します。検出される資材は、AIに学習させることによって追加されます。
※バンドやシリカゲル以外にも任意の対象物をAIに学習させることで判定可能な対象物を追加することが可能です。
位置の判定が可能
トレイ上の対象物の有無だけではなく、位置の判定も可能です。位置はトレイに相対的に判定されるため、カメラの画角内にあればトレイの位置合わせや傾きの調整は不要です。これらの判定の設定は複数設定可能です。顧客や品種ごとに設定を切り替え可能です。
自動で判定
カメラの画角内にあるトレイは自動で検出され、判定を開始し梱包が適正か結果を表示します。トレイが画角外に出ると自動でトレイ検出待機状態になります。
判定設定の自動切替
出荷先の顧客や品種ごとにバンドの位置・本数が違う場合でもQR・バーコード読み取りと組み合わせることで出荷先の顧客情報から判定の設定を自動で切り替えます。
AI(物体検出)とは
物体検出とは、画像の中から「物体の種類、位置、個数」を検出できる技術です。物体検出ではアノテーションデータを元にAIが学習し、学習結果を元に画像を判定し物体を検出します。
アノテーションとは
物体検出におけるアノテーションは、画像に対して物体の種類と位置を示したデータを作成することです。画像1枚1枚に対して学習させる対象物の種類と位置を指定する必要があり、非常に手間がかかる作業であり、学習において最も時間がかかる作業です。
このソフトウェアでは対象物の判定位置の設定から逆算し、アノテーションを自動で行うことでアノテーション作業を簡略化します。
主な機能
種類・個数・位置を判定
梱包のバンド・シリカゲルなどの種類・個数・位置を判定します。
自動判定
製品を認識し、自動で判定を開始します。
トレイ位置自動補正
製品の位置・傾きを自動補正し、位置決め治具を不要にします。
判定対象物を追加可能
学習させることでユーザーで新しい判定対象物を追加可能です。
検出対象例
バンド(留め具) | 表面が網目状で材質がポリエステル製の梱包資材。 | |
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シリカゲル(乾燥剤) | 透明や青色の粒上で透明な袋に入っている乾燥剤。青色の湿度検知剤は、吸湿とともにピンク色に変わります。 | |
湿度インジケーター(HIC) | 密封容器内や密閉された場所の湿度を色の変化で示すものです。 | |
ラベル・シール | 梱包後に貼り付ける製品種別などを印字したラベルなど |
※上記以外にもAIに学習させることで検出可能になる梱包資材は多数あります。